今日も夕暮れになるとなぜか泡立った黄色ジュースがチラついてくる。
心の中で「行くか」と自問自答する。
家内の引き止めにもかえりみず…今日も赤のれんをくぐってしまった。
さて、きのこ採りは秋と思っている人がほとんどで、夏にきのこ採りというと不思議がる。7~9月の夏季には、殊に傘の裏がヒダでなくスポンジ状になった「イグチ科」のきのこが多くみられる。
今宵は、その中の和製ポルチーニといわれるヤマドリタケモドキについて語ろう・・・
吾輩が初めて採ったヤマドリタケモドキは、標高1,500mの山林である。日本人は古来夏のきのこを敬遠して採らないのか、ゴロゴロ群生していた。十数本採集して帰宅後、類似のドクヤマドリタケでないことを確かめて試食することになった。
なぜなら過去に貴重な経験タマゴタケモドキの中毒により三泊四日の苦い入院体験ツアーがよみがえるからである。スライスして湯通ししたヤマドリダケモドキをワサビ醤油で恐る恐る口にした。
なっ、なっ、なんと!!マグロの刺身のように美味しいのに驚いたものである。以来、身近な雑木林
(コナラ・ミズナラ・クヌギなど)で採ったヤマドリダケモドキをワサビ醤油や天日乾燥してポルチーニと同様に肉料理にとても合う食材として楽しんでいる。
職場でもヨーロッパ旅行で美味しいポルチーニを食べたと吹聴する女性に、日本にも和製ポルチーニが道端にゴロゴロ生えているというと、皆、半信半疑で驚くが顔は「うそでしょ」と言っている。
皆さんもぜひ味わってみてください。
女将も「マグロ刺しのように美味しいのであれば取ってきてちょうだい」と甘えた声でささやいた。
おあ~酔いが一気にきたようだ。
本日はこれまで・・・と店をあとにした。 (徹)
🍄ヤマドリダケモドキの見つけ方🍄
7~9月頃、コナラ・ミズナラ・クヌギなどの平地林を散策すると、大型のきのこでなので見つけやすい。
柄に網目模様があることや、傘の裏を傷つけても変色しないことを確かめる。虫が入りやすいきのこであるので傘が開かない幼菌をおすすめする。探してみてくださいな(^^♪
ドクヤマドリタケの特徴は・・・
・柄は淡黄色で表面に網目模様がない。
・肉に傷をつけると弱い青変性を示す。
自己責任で鑑定願います<(_ _)>